男性更年期をセルフチェックするには?簡単な確認方法と受診の目安を紹介

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「最近、疲れがとれなくて」「なんとなくやる気が出ない日が続いている」そんなふうに感じることはありませんか?

もしかしたら、それは男性更年期のサインかもしれません。40代以降の男性に起こりやすいこの状態は、実は自分でチェックできる方法があります。病院に行く前に、まずは自宅で簡単に確認してみることで、自分の体の状態を知る第一歩になるはずです。この記事では、誰でもすぐに試せるセルフチェックの方法と、病院を受診すべきタイミングについて紹介します。

目次

男性更年期とは?どういう症状が出るもの?

男性更年期という言葉を聞いたことはあっても、具体的にどんな状態なのかピンとこない方もいるかもしれません。実は男性にも、女性と同じように更年期特有の不調が現れることがあります。

1. 男性ホルモンの低下が原因で起こる体の変化

男性更年期は、テストステロンという男性ホルモンの分泌が低下することで起こります。このホルモンは筋肉や骨の強さ、性機能、やる気や判断力にも深く関わっているものです。

だから減少すると、体のだるさや筋力の衰え、気持ちの落ち込みといった幅広い症状が出てきます。ホルモンという目に見えないものが、こんなにも体全体に影響を与えているのですよね。テストステロンは「男らしさ」を形作る働きをしているため、その低下は見た目や気力にも変化をもたらします。

2. 40代後半から現れやすいが、30代でも起こる可能性

一般的には40代後半から50代にかけて症状が現れやすいとされています。けれど実際には、ストレスや生活習慣の影響で30代から始まる人もいるようです。

年齢だけで判断できないところが、男性更年期の難しいところかもしれません。若いからといって安心できるわけではないですし、逆に年齢を重ねたからといって必ず起こるわけでもないのです。個人差が大きいからこそ、自分の体の変化に敏感でいることが大切ですよね。

3. 女性の更年期との違い:長期間続くことがある

女性の更年期は閉経前後の一定期間に集中して起こりますが、男性の場合は明確な終わりがありません。テストステロンの低下は緩やかに進むため、症状が長期間続くこともあります。

また、女性と違って「この年齢で終わる」という目安がないため、いつまで続くのか不安になる方も多いはずです。だからこそ早めに気づいて、適切な対応をとることが重要になってきます。放置すれば長引くかもしれない症状だからこそ、セルフチェックで早期発見することに意味があるのです。

セルフチェックに使える「AMSスコア」という指標

自分で男性更年期をチェックする方法として、世界中で使われている指標があります。それがAMSスコアです。

1. 世界共通で使われている17項目の質問票

AMSとは「Aging Males’ Symptoms」の略で、男性更年期障害の診断に国際的に用いられている質問票のことです。17の質問に答えるだけで、今の自分の状態を客観的に把握できます。

医療機関でも実際に使われているものなので、信頼性が高いのも特徴です。自宅で気軽にできるのに、専門的な視点から自分を見つめ直せるというのは心強いですよね。難しい知識がなくても、質問に正直に答えていくだけで結果が出るので、誰でも簡単に試せます。

2. 体調・精神面・性機能の3つの領域から評価する

AMSスコアは、身体的な症状、精神的な症状、性機能に関する症状の3つの側面からバランスよく評価する仕組みになっています。体のだるさや発汗といった身体症状だけでなく、イライラや不安感といった心の症状、そして性欲の変化まで含めて総合的にチェックできるのです。

1つの面だけを見るのではなく、多角的に状態を把握できるところが優れているポイントです。たとえば体は元気でも心が疲れている場合もありますし、その逆もあります。複数の視点から自分を見ることで、見落としがちなサインにも気づけるはずです。

3. 点数の合計で症状の重さをおおまかに判定できる

各質問に対して「なし」から「非常に重い」まで5段階で評価し、それぞれに1点から5点を割り当てます。17項目すべての点数を合計することで、症状の程度を数値化できる仕組みです。

数字で見えると、自分の状態を冷静に判断しやすくなりますよね。感覚だけで「なんとなく調子が悪い」と思っているよりも、具体的な数値があることで次のアクションを考えやすくなります。病院に行くべきかどうかの判断材料にもなるので、とても実用的な方法です。

自宅でできる簡単なセルフチェックの方法

AMSスコアを使わなくても、日常の中で気づける症状がいくつかあります。ここでは、体・心・性機能の3つに分けてチェックポイントを紹介します。

1. 体の症状をチェックするポイント(疲労感・発汗など)

まず体に出やすい症状として、以下のようなものが挙げられます。

  • 寝ても疲れがとれない
  • いつも体がだるい
  • 関節痛や筋肉痛がある
  • 頭痛やめまい、耳鳴りがある
  • 頻尿
  • 周りの人が汗をかいていないのに、自分だけ異常に汗をかいている
  • のぼせる、ほてる
  • 寝付きが悪い、すぐに目が覚める
  • 筋力が衰えたと感じる
  • 生活を変えていないのに急にお腹が出てきた

これらの症状がいくつも当てはまる場合は、注意が必要です。特に「急にお腹が出てきた」というのは、テストステロンの低下によって筋肉量が減り、代謝が落ちているサインかもしれません。

2. 心の症状をチェックするポイント(やる気の低下・イライラなど)

次に、精神面での変化もチェックしてみましょう。

  • 以前好きだったこともやる気がおきない
  • 仕事に身が入らない
  • 目の前のことに集中できない
  • 以前より忘れっぽくなった
  • 新聞やニュースに関心が持てない
  • ちょっとしたことで落ち込んでしまう
  • 怒りっぽくなった
  • 小さなことにすぐにイライラしてしまう
  • 最近笑っていない気がする
  • いつも不安感がある

テストステロンは判断力や集中力、やる気にも関与しているため、これが低下すると精神面にも影響が出ます。心の症状は見落としがちですが、実は体の不調と同じくらい重要なサインです。

3. 性機能の変化に気づくポイント(朝立ちの回数・性欲など)

最後に、性機能に関する症状です。

  • あごひげの伸びが遅くなった
  • 朝立ちの回数が減少した
  • 性的な欲求が少なくなった
  • セックスの喜びや欲求が少なくなった

特に朝立ちの回数は、テストステロンの状態を反映する分かりやすい指標です。回数が明らかに減っている場合は、ホルモンバランスが変化している可能性があります。

性の話題は人に相談しにくいかもしれませんが、男性更年期を見極める上では大切なポイントですよね。自分の体の変化として、冷静に受け止めることが第一歩です。

チェック結果からわかる症状の重さの目安

AMSスコアの合計点によって、症状の程度を4段階で判定できます。

1. 26点以下:問題なし・予防を意識する段階

合計が26点以下であれば、今のところ男性ホルモンの分泌には問題がないと考えられます。ただし、これからも予防を意識した生活を続けることが大切です。

質の良い睡眠をとる、ストレスを溜め込まない、適度な運動を習慣にするといった基本的なことを守っていきましょう。今は問題なくても、生活習慣によっては将来的に症状が出る可能性もあります。予防の意識を持ち続けることが、長い目で見たときに大きな差になるはずです。

2. 27~36点:軽度・生活習慣の見直しをおすすめする段階

27点から36点の範囲は、軽度の男性更年期の可能性があります。まずは生活習慣の改善を4週間ほど実行してみるのがおすすめです。

睡眠時間を6〜7時間確保する、週3回程度の軽い筋トレを始める、タンパク質と亜鉛を多めに摂る食事に変えるといった対策が効果的です。症状が軽いうちにセルフケアを始めれば、悪化を防げる可能性が高いですよね。

3. 37~49点:中等度・専門医への相談を検討する段階

37点から49点になると、中等度と判定されます。生活改善も並行して行いつつ、早めに泌尿器科や男性更年期外来での検査を受けることが推奨されます。

この段階になると、セルフケアだけでは改善しにくくなっている可能性があります。専門医に相談することで、テストステロン値の測定や適切な治療を受けられるので、一人で抱え込まずに受診を検討してみてください。

4. 50点以上:重度・早めの受診が必要な段階

50点以上の場合は重度と判定され、すぐに医療機関を受診することが強く推奨されます。放置すると日常生活や対人関係への影響が大きくなる恐れがあるため、早期の相談が必要です。

男性ホルモン値の測定と医師のカウンセリングを受けることで、症状を改善する道が開けます。この段階まで来ていたら、我慢せずに専門家の力を借りることが何より大切ですよね。

セルフチェックで注意すべきこと

セルフチェックは便利な方法ですが、いくつか注意しておきたいポイントもあります。

1. 点数だけで判断せず、つらさの程度も重視する

点数が低くても、症状が重いと感じる場合は医療機関の受診をおすすめします。数値はあくまで目安であり、実際のつらさは人それぞれ違うからです。

たとえば合計点が20点でも、特定の症状が日常生活に大きな支障をきたしている場合もあります。自分の感覚を大切にして、必要だと思ったら早めに相談することが重要です。点数に縛られすぎず、自分の体と心の声に耳を傾けてくださいね。

2. 他の病気の可能性も考えておく

男性更年期と似た症状を示す病気は他にもあります。たとえば甲状腺の疾患や糖尿病、うつ病なども同じような不調を引き起こすことがあるのです。

セルフチェックで「男性更年期かも」と思っても、実際には別の原因が隠れている可能性もあります。だからこそ、症状が続く場合は自己判断せずに医師の診察を受けることが大切です。正確な診断を受けることで、適切な治療につながります。

3. 症状が偏っている場合は別の疾患かもしれない

体の症状にばかりチェックが集中していて、精神面の症状がほとんどない場合は、自律神経失調症や低血圧などの可能性があります。逆に精神面にだけ症状が出ている場合は、うつ病や認知症の疑いも考えられるのです。

男性更年期は通常、身体・精神・性機能の3つの領域にバランスよく症状が出る傾向があります。もし1つの領域に偏っているなら、一度総合診療科や心療内科、神経内科などを受診してみるのも良いでしょう。

病院を受診すべきタイミングはいつ?

セルフチェックで気になる結果が出たとしても、「いつ病院に行けばいいのか」というタイミングは迷いますよね。

1. 生活や仕事に支障が出ているとき

症状のせいで仕事に集中できない、人と会うのがつらい、趣味を楽しめないといった状況になっているなら、それは受診のサインです。

日常生活に影響が出始めているということは、症状が無視できないレベルに達している証拠かもしれません。我慢し続けても良くなるとは限らないので、早めに相談することをおすすめします。生活の質が下がっている状態を放置するのは、とてももったいないことですよね。

2. 症状が3週間以上続いているとき

一時的な疲れやストレスなら、数日から1週間程度で回復することが多いものです。けれど3週間以上同じような不調が続いているなら、一時的なものではない可能性が高いです。

長引く症状は、体が何かのサインを出している証拠かもしれません。「そのうち治るだろう」と先延ばしにせず、症状が続いている時点で一度受診してみることが大切です。

3. セルフケアをしても改善しないとき

睡眠や運動、食事などの生活習慣を改善してみたのに、症状が変わらない場合も受診のタイミングです。自分でできることを試してみて、それでも変わらないなら専門的なアプローチが必要かもしれません。

セルフケアは大切ですが、限界もあります。改善の兆しが見えないときは、無理をせず医療の力を借りることも選択肢の1つですよね。

4. 家族から変化を指摘されたとき

自分では気づきにくい変化も、周りの人から見ると分かりやすいことがあります。家族や親しい人から「最近イライラしている」「元気がない」と言われたら、一度立ち止まって自分の状態を振り返ってみましょう。

客観的な視点は貴重です。指摘されたことをきっかけにセルフチェックをしてみて、必要なら受診につなげるのも良い判断だと思います。

男性更年期を疑ったら何科を受診すればいい?

いざ病院に行こうと思っても、何科を選べばいいのか迷いますよね。症状によって適した診療科が違うので、参考にしてみてください。

1. 性機能や頻尿の症状があるなら泌尿器科

性欲の低下や勃起不全、朝立ちの減少、頻尿といった症状が中心なら、泌尿器科が適しています。泌尿器科は男性ホルモンに関する治療も専門的に行っているため、男性更年期の診療経験も豊富です。

テストステロン値の測定や、必要に応じたホルモン補充療法なども受けられます。性機能に関する相談はしにくいと感じるかもしれませんが、泌尿器科の医師は日常的にそうした相談を受けているので、安心して話せるはずです。

2. 体のだるさや発汗があるなら内科

疲労感やだるさ、異常な発汗、のぼせといった身体症状が主な場合は、まず内科を受診してみるのも良いでしょう。内科では全身の状態をチェックしてもらえるため、他の病気の可能性も含めて診察してもらえます。

また、男性更年期専門外来を設けている内科もあります。そうした専門外来なら、男性更年期に特化した診療を受けられるので、より的確な対応が期待できますよね。

3. 落ち込みや不眠が強いなら心療内科

イライラや不安感、気分の落ち込み、不眠といった精神的な症状が強い場合は、心療内科や精神科も選択肢になります。心の症状がつらいときは、心のケアを専門とする医師に相談することで楽になることもあるのです。

ただし、精神症状だけでなく身体症状や性機能の問題もある場合は、男性更年期を専門に診る外来や泌尿器科の方が総合的に対応してもらえるかもしれません。複数の症状がある場合は、それを踏まえて診療科を選ぶと良いでしょう。

病院ではどんな検査が行われる?

実際に受診すると、どんな流れで診察が進むのでしょうか。

1. 問診票(AMSスコア)での症状確認

まず最初に、AMSスコアを含む問診票に記入することが多いです。これによって医師は、どの領域にどの程度の症状が出ているかを把握します。

問診票は診察の大切な資料になるので、正直に記入することが重要です。恥ずかしがらずに、感じている症状をそのまま伝えてください。医師はその情報をもとに、次のステップを判断します。

2. 血液検査でテストステロン値を測定する

男性更年期の診断で最も重要なのが、血液検査によるテストステロン値の測定です。午前中に採血することが多いですが、これはテストステロンの分泌が朝に最も高くなるためです。

血液検査の結果で、実際にテストステロンが低下しているかどうかが分かります。数値が基準値を下回っていれば、男性更年期の診断につながるのです。客観的なデータがあると、治療方針も立てやすくなりますよね。

3. 他の病気を除外するための追加検査

テストステロン値だけでなく、甲状腺ホルモンや血糖値、肝機能なども同時にチェックすることがあります。これは、似たような症状を引き起こす他の病気を除外するためです。

たとえば甲状腺機能低下症や糖尿病でも、疲労感ややる気の低下が起こります。他の可能性をきちんと調べることで、正確な診断と適切な治療につながるのです。

セルフチェックと合わせてできる予防・改善のヒント

セルフチェックをしたら、同時に生活習慣の見直しも始めてみましょう。症状の予防や軽減に役立つポイントを紹介します。

1. 筋力トレーニングや適度な有酸素運動を取り入れる

運動はテストステロンの分泌を促す効果があります。特に筋力トレーニングは、筋肉量を増やすことでホルモンバランスを整える働きが期待できるのです。

週に3回程度、スクワットや腕立て伏せといった自宅でできる筋トレから始めてみるのはいかがでしょうか。また、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動も、ストレス解消や睡眠の質向上につながります。無理のない範囲で体を動かす習慣をつけることが大切ですよね。

2. 亜鉛やビタミンDを意識した食事を心がける

食事も男性ホルモンに影響を与えます。特に亜鉛はテストステロンの生成に必要なミネラルです。牡蠣やレバー、牛肉、ナッツ類に多く含まれているので、意識して摂るようにしましょう。

またビタミンDも重要で、魚類やきのこ類、卵などに含まれています。日光を浴びることでも体内で生成されるので、適度な外出も効果的です。タンパク質も忘れずに摂って、バランスの良い食生活を目指してください。

3. 睡眠の質を高めてストレスを減らす工夫をする

質の良い睡眠は、ホルモンバランスを整える上で欠かせません。6〜7時間の睡眠を確保し、できるだけ同じ時間に寝起きする習慣をつけると良いでしょう。

寝る前のスマホやパソコンは控えて、リラックスできる時間を作ることも大切です。またストレスはテストステロンを低下させる大きな要因なので、趣味の時間を持ったり、好きなことをする時間を意識的に作るようにしましょう。心と体の両面からケアすることで、予防効果が高まります。

まとめ

男性更年期は、誰にでも起こりうる体の変化です。セルフチェックを通じて早めに気づくことができれば、適切な対応につなげられます。AMSスコアを使った確認方法や、日常で意識すべき症状のポイントを知っておくだけで、自分の体との向き合い方が変わるはずです。

もし気になる症状があるなら、まずは一度チェックしてみてください。そして点数や症状の重さに応じて、生活習慣を見直したり、必要なら専門医に相談したりすることが大切です。我慢せず、自分の体を大切にする選択をしてくださいね。健康は日々の小さな気づきから守られていくものですから。

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